パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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公開日:2005-12-04 | ページ表示数:3309回

七英雄物語Ⅱ(一般)

発売日:1995-12-22
原画:大野勉 監督・シナリオ:安部三郎 音楽:神奈江紀宏
シナリオ:6 グラフィック:6 システム:5 総合:6
長所:定番  短所:単調
種類:D
Win版:無
戦略SLG。二国間の戦争が続く時代。突然の反乱により、均衡が崩れてしまう。そんなある日、ピクニックに来ていた僧侶(女)と子ども達は敵国の軍隊に囲まれてしまう。こともあろうに、スパイ扱いを受け追われる身に。その軍隊の隊長とそりが合わずに飛び出した傭兵を筆頭に個性的な仲間達の逃避行が始まる。ということで、追われて逃げるお話。卑怯で根性の腐った敵の仕掛ける罠に巻き込まれ、共に行動するようになる七人の仲間達と足かせであり、守るべき目的の子ども達の物語。小学生から大人まで楽しめる、定番娯楽劇。SLG部分は、正解があることが非常に多く自由度は低い。ただ、分かってしまえば簡単で、途中でレベル上げのステージが挟まれるので詰まる事もない。単純にレベルを上げていくだけで、装備も必殺技もない。七人しかいないので重装、軽装(?)、傭兵、弓兵(長距離)、魔法(中距離)、盗賊、僧侶と特徴が分かりやすい。プレー時間6時間というのは長いとも短いとも言えないが、ストーリーからいうとちょうど良いと思う。これ以上長いと、SLG部分の単純さが目に付くだろうし、短ければあっけなさ過ぎる。前作は18禁だったが、H関係のイベントを抜いた分、全43ステージの合間には必ずCG付きでストーリーが進行する(Hっぽいのは温泉くらい)。戦争を背景にしているため、悲壮感が漂うが、憎むべき敵とほのぼのとした子どもの存在が雰囲気を和ませる。特に秀でた所もないが、気分良くプレー出来る良作。(以下、ネタばれ問答無用で敵が憎たらしいのがいい。命乞いした敵を逃がすと、敵の親玉が勝手に殺してくれるし、至れり尽くせり。主人公達を善玉にしつつ、細かい所を無視した、娯楽物の定番が心地よい。仲間になる理由も、時代劇風にいうと悪代官に反抗した手下とか、陥れられた善人とか、申し分ない。ラクナだけは、敵兵に絡まれていた所を助けたらついてきてしまったという、弱いものだったが、それだけ出番も少ないのでよしとする。もうちょっと色恋沙汰があってもいいような気がしたが、特に不満はない。2万人の兵隊にどうやって勝ったのかとか言い出したらきりがないのは当然のことだが、気にするだけ無駄なので初めから設定云々は気にしないでプレーした、なによりそうできたのは姫屋系の作品によくある「素っ気無さ」が良い方向に作用したのでしょう。

©姫屋ソフト/七英雄物語Ⅱ(持ち出し厳禁)
©姫屋ソフト(ヒメヤソオフト)/七英雄物語Ⅱ(ナナエイユウモノガタリツー)
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