パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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公開日:2005-12-12 | ページ表示数:8559回

赤い水晶の瞳

製作:フェアリーダスト
発売日:1996-03-29
原画:杉山東夜美 シナリオ:佐藤和治
シナリオ:6 グラフィック:6 システム:5 総合:6
長所:シナリオ  短所:システム
種類:D
Win版:有
探偵物。探偵とは名ばかりで、便利屋まがいの仕事こなしている主人公。学園への配達の最中、体育館倉庫でミイラが発見する。それは、さきほど見かけた男子生徒だった。ミイラになってしまった男子生徒の姉をパートナーに調査を開始するが、事件は連続殺人事件に発展していく。ということで、町のポイントを行き来しつつ情報を集めていく標準的な探偵物。情報提供者はほぼ女性で、かつ主人公の魅力にいちころ(死語?)です。探偵物としては、ちょっと微妙な所があります。落ちや犯人なんかに問題あり。ただ、出会ったばかりのはずの被害者の姉が見せる無邪気さや嫉妬はほほえましい。Hシーンへの導入は強引だし、推理物としても駄目、絵もほどほど、システムは面倒、だけれども何だか良作のような気がするのは、細部の設定、仕掛け、シナリオのおかげなのでしょう。「あっ」と驚いたり、「えっ」と驚いたりすることがままあった。詳しくはネタばれで。絵はちょっと前に書いたように微妙。特にHシーン。ドットの色表現も荒いように感じる。ただ、メインヒロインのイベント絵は表情豊かで悪くない。システム的には、セーブロードが事務所に帰らないと出来なかったり、町を行ったりきたりしないとならないので面倒ではある。ただ、メッセージスキップは高速で、移動場所が事前に示されることがほとんどなので、それほどでもなかった。攻略は断念してしまったが、バグがあるのかFDが壊れていたのか不明。そこらへんもネタばれで。プレー時間7時間ほどで、エンディングはバッドも合わせて7通り程度(合わせないと2から3通り)。ということで、細かなセンスがうかがえるほどほどの良作。(寝取られ物(ヒロインがレイプ+殺されるルートあり)として一部で有名な作品。)(性欲(?)に狂ったシスターの口車に乗せられて、入信してしまったりする主人公がステキ。入信してから、性格激変しているし。)(以下、ネタばれとにかく、攻略が難しかった。というか萌ルートに入る方法が分からない。基本的には、真琴を連れて行くかどうかで分岐するはずなのだが、一定以上仲良くなれない、正確に書けば会えない。途中で起こるイベントのほとんどで、連れて行くかどうかで分岐する、特に始めに研究所に行こうという場面では、1人で行きすぐ事務所に戻るとCG、2人で行って、買い物に付き合わなくとも別のCG、そこで付き合ってもミイラCG。というようにイベントがあればとことん分岐してそれにどんな意味があるのか分からない(多分ないはず、あっても真琴の好感度か?)。萌と会う回数がどこかで上がるもしくは、萌が死なずに済むように魔物の弱点なり分かればいいのだろうと思うのだが。謎の外国人が、話に絡んでこなかったので怪しいと思うけれど・・。と攻略の話はここまで。寝取られと言われる、集団レイプの場面。これ、しかも殺されてしまうのだからそういう趣味の人は好きなのかもしれない。それはそれとして、最初の方に聞く連続レイプ事件がこのイベントのための複線なのには驚いた。急に超能力だ魔物だというファンタジーになったのにも驚いた。友人が殺されてしんみりきたり、その奥さんとの昔話で二度しんみしさせられたのにも驚いた。何より、入信後の主人公の変貌ぶりとすぐ殺されてしまうのに驚いた。というように、単なるエロゲーと思いきや、こまごまとした仕掛けがあって評価が急上昇した。それでも、良作というにはちょっと躊躇しますが、キャラクター(萌、真琴)はたっていた気がします。

©フェアリーダスト/赤い水晶の瞳(持ち出し厳禁)
©フェアリーダスト(フェアリーダスト)/赤い水晶の瞳(アカイスイショウノヒトミ)
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