パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
 
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公開日:2006-05-11 | ページ表示数:21390回

for elise~エリーゼのために~

製作:CRAFTWORK
発売日:1996-12-06
原画:長岡建蔵 シナリオ:小林英茂
シナリオ:6 グラフィック:6 システム:5 総合:6
長所:雰囲気  短所:地味
種類:W
狂気。冴えない会社員の主人公には憧れの女性がいた。ふとしたきっかけから数人の女性と関わり始めるが、憧れの女性との仲を邪魔されたり、蔑まれたりする内に妄想が彼の生活を侵食していく・・・。といったところ。周囲の人間達の言動を夢(もしくは夜)の中で思い出し、想像の中でサディスチックな復讐をする。その場面はエロ・・・と言えるのかも知れないが、CGは多く見積もっても40枚で、日常生活の場面が多く、Hなものは5人に各3枚あるかないか。狂気といっても、行為ではなく思考に重きがいっている。マイナス思考全開のテキストと、それより少しだけしかマシではない現実がウツウツとしている。ただ、プレー時間3時間とボリュームに欠け、のめり込むことは出来なかった。2パターンのシナリオがあるが、重複する部分も多い。また、選択肢をいちいち選択したり、意味もなく場所を移動しなければならないので、実質的なストーリーはかなり薄い。有名な曲「エリーゼのために」をワザと崩した曲を始め、重厚な曲が多く雰囲気を盛り上げる。身近な泥臭い狂気を描いている珍しい作品であることは確かだが、地味で派手さに欠けるのが玉に瑕。鬱積とした空気を味わうのには最適かもしれない。(システム的には古いためかなり貧弱で、CG・音楽鑑賞も、バックログもなにもない。セーブも決まった場所でしかできない。各種設定も不可能。)(以下、ネタばれ憧れのちとせとの仲が進展しそうになるのに、急に接近して来た、ますみやいずみに邪魔をされ、どんどんと病んで行く主人公が最後には凶行に及ぶという話。ただ、最後は夢の可能性もある、壊れてしまった可能性が。そうなると、生首の演出が謎になるので、ちとせを殺し首を切り落としてずっと一緒に生活する・・・・ということなのかもしれない。主人公の身に起こったことと、狂気に浸ってしまうことには、かなり大きな隔たりがある。それを自然に見せるために、頭を何度も強く打つという設定を入れたのだろう。こういう消極的なタイプは犯罪を犯すだけの元気がないので、犯罪に関わる可能性は非常に低い。ただ、世間一般では、こういうタイプが犯罪を起こすと思われている。そういう意味では、非常に単純な作品なのかもしれない。ただ、それ以前のウツウツとした思考パターンは良く分かる。ここまで過度ではないにしても、誰でも同じようなことを考えるのではないか。後、Hシーンは、ほぼ妄想で、現実のものも扱いは小さい。たぶん、小道具なんだろうと思う、Hシーンなんて。

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