パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
 
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公開日:2004-12-07 | ページ表示数:6502回

インタールード(一般)

発売日:2004-05-28
原画:堀辺秀郎 シナリオ・監督・企画・原案:苑崎透 制作・著作:NECインターチャネル株式会社、LONGSHOT
シナリオ:8 グラフィック:8 システム:8 総合:8
長所:ストーリー  短所:?
種類:W_??
SF。ごくごく普通の登校風景。急に消える音、人。隣のホームに見知らぬ少女が立っていた。ここではない別の町がここにある。ということで、3人のヒロインごと今の町、別の町と真相に迫っていく。寂しがりやで能天気な幼馴染との日常、巨乳お気楽OLとの出会い、そして彼女。日常から非日常への遷移が分かりやすく分担されている。幼馴染ラインなんかは、完璧恋愛物。我侭な彼女に振り回されて楽しい日常を送るという、必然としてありきたりな展開。OLは少し緊張感もあるが、この2人は極めて馬鹿なのでコミカル寄り。母音を抜かして話したり、ひみちゅ(秘密)などの奇妙な発音で話したり、逐語的なしゃべりかたをしたり、幼稚園児並の会話をするので、少し頭痛がしてくるがこれがシナリオさんのお得意なのでこれはこれでいい。それとは逆に見知らぬ少女は言葉少なに目的に突き進む。コミカルから暗めのSFというかファンタジーまでかなり色が違う。全体として、まず設定ありきの作りになっている。詳しくはネタばれで。CGは見ての通り、綺麗というか塗り(?)がアニメチック。枚数は500枚程度で、非常に多くあちこちで挿入される。目を閉じた絵が下手だが、それ以外は文句をつけられない。一般指定なので当然ながらエロは求めない事。プレー時間は15時間程度だと思うが、計っていなかったので不明。完全攻略は、少し難しいが出てくる選択肢を全て選んだり、特定の傾向に沿えば良いので問題ではない。システムは、セーブ数が足りないことや、修正パッチを当てないと挙動不審なことを除けば概ね良好。セーブ、ロードまでに少し時間がかかるが、メッセージスキップもバックログも使いやすい。音楽、声優ともに上出来。有名声優ばかりなのでなんとなく先入観を持ってキャラクターを眺めてしまうようにも感じるが、端役までが有名声優で非常にうまい。とはいえ、何はなくともシナリオ。そういう作品です。桶の中の脳や不確定性原理の話に心躍った経験がある人は是非やってみるべきだろうが、それ以外となると辛いだろう。なにより何の事か分からないのではないだろうか。元々、LONG SHOT、苑崎 透の作品は物事を誰の目にもはっきりさせるような手法はとらないので、好きになるのは少数かもしれない。何度も読んで良く考えてそうして見えてくるものがあるそんな作品。(LONG SHOTの作品として、「イノセントトゥアー」「メルクリウスプリティー 」「ピクシーガーデン」がある。)(実質的にはファンタジーだが、個人的にはSFだと主張したい。この設定で物語を進めるには根拠の無い空想も必要なのだから。)(元々、脳みそスカスカのキャラクターを良く出していたが、今回は浮いていた。周りの人間も多少馬鹿ではあるが、幼馴染とOLどちらも1人だけ異世界の人間でもあるような馬鹿っぷりで違和感がある。根底の世界観が残酷だからではないだろう、時折書かれる彼女らの鋭さのせいでもないだろう、声優そして日常のせいだと思う。学園、街を舞台にした現実感と声優の現実感が、極度の馬鹿と合わないのだ。舞台が空想だからこその馬鹿キャラ。)(アニメもあり。設定が大分違く、エンディングもまた違うものになっている。)(OLの出身地は盛岡だそうで、レーメンの話題が出てきた、頷いてしてまった自分の出身地は一体・・・。とにかく冷麺はぴょんぴょん舎。)(以下、ネタバレ、世界の物理法則は意味をなくし世界は崩壊した。それを事前に察知した冬木達は「パンドラプロジェクト」を実行に移す。世界を睦月の夢の中に再構築する。しかし、そこに和辻綾と呼ばれる少女が現れる。世界はまた崩壊の危機に立つ・・・。要は、睦月という少女の内なる心の葛藤の物語ということになるのだろう。彼女はみんなのために自分を犠牲する良い子だが、そのために犠牲になってしまった彼女の希望や欲望はどこに行けばいいのだろうか。それが集まったのがあの街なのだろう。妖精も王様も妖精狩りも鳥も大きな月も人のいない街も昼と夜が分かれている事も、そして綾という存在も全てに意味がある。全ては彼女の夢のなかでの出来事なのだから。杉浦もその中にいるのかもしれない、橋渡しとしての存在として。綾は睦月の女の子としての気持ち、殺していた自分自身の象徴。自分勝手な彼女を睦月は憎んでいる。そこで主人公。主人公は何故あの街と接点があるのか、そこを考えれば睦月エンドの兄弟関係も真実ではないかと思えてくる。ただ、その他に兄弟であると思われる記載は一切無い、したがって願望とも取れるが、睦月の一番の心残りが主人公の事だとしたら全ての人の記憶から消されているのではないか。自分でも忘れるよう努力して。話は変わるが、シナリオさんは小説版「メルクリウスプリティー」の中で神秘の大切さを語っていた事があった、分からない事不思議な事、妖精やドラゴンそれらがないことはなんと味気ないことか。まぁあれはそういうストーリーだったからだがその傾向はあると思う。ということで、世界が崩壊した中で、睦月はどうやって世界を再構築したのか、なぜ彼女だけ死なないのか、彼女が死ぬまでに世界は固定するのか、いつまで持つのか、世界の範囲はどこまでか、など疑問は枚挙に暇が無いが気にしないでおく。全ては、幕間劇(インタールード)に過ぎないのだから。ええと、最後に杉浦さんゆで卵7個は多すぎ、せめて1個からにしないと。

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