パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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公開日:2003-12-22 | ページ表示数:3469回

Rumble~バンカラ夜叉姫~

製作:ペンギンワークス
発売日:2000-04-14
原画:大藤玲一郎 シナリオ:天城遼
シナリオ:7 グラフィック:5 システム:4 総合:6
長所:ギャグ  短所:その他全般
種類:W
ギャグメインの番長風英雄伝。プレー時間は最短6時間から10時間。時は荒れ学校はすさぶ、番長の群雄割拠の時代が舞台。始まりは切れ者のヒロインが伝説の鋼鉄番長の再来を待ち望み耐え忍ぶというかなりシリアスな展開から始まり、その後は弾けてお笑い街道を突進するのだが、当然最後はキリリと戻る。どうも、世界観そのものがかなり不整合を起こしているように感じた。まぁギャグゲームなので気にしないことにする。さて、ゲームそのものはごく普通のAVG。ギャグが良いと聞いていたが、墨土羅ェ門(ぼくドラエモン)などの藤子不二夫ネタや、ビル・ゲイチュなど万人に分かりやすいものから戦争物や各種アニメ、ゲームのネタは確かにどうしようもないほど出てくるが、大した面白くない。描写が長く、会話が細切れになっている感がある。ただ、初めはただの切れ者だったヒロインが激しく壊れて論理無視の毒舌娘と化しながら、主人公を盛り立てていく件はかなり気に入った。彼女の方が主人公のような気さえしてきます。主人公は彼女の言うがままだし・・・・番長というより攻撃隊長か弟って感じ。システムは巷で言われている様に最悪の部類に入る。セーブは五箇所にしか出来ないのに、かなり分岐が激しく攻略に苦労する。セーブポイントのみでセーブ出来るシステムなのでなおさらだ。しかもメッセージスキップが面倒で遅い。文字消しを行うのも面倒。なにより、CG鑑賞などのおまけが一切ない。確かにHは最後の方に少しあるだけであるし中途半端な物も多いが、それでも当然あって然るべきだろう。絵は立ち絵はまぁきれいなのだが、Hやその他の絵は下手だ、妙に視点が遠くにあるというか等身がおかしいように感じた。音楽は著作権がかなり絡んできそうな出だしの曲が何曲かあったというだけでそれほど記憶には残らなかった。声優の演技はどれもうまいと思う。というかだれもかれも他の作品で聞いたことがあるものばかりだった。後は、ルートによっては設定が矛盾するもしくは、著しい説明不足になる場合があった。例えば、玄五郎と織羽邪威庵(オレハジャイアン)についてや、抜け駆け禁止条約について。それにしてもギャグのネタがどうしようもなく危険な物ばかりだった、序盤に出てくる猪乃健は有名ゲームデザイナーの飯野氏をもじったものだし、ビル・ゲイチュに至っては誰でも分かると思うがビル・ゲイツだ。しかもその扱いがシステムフアンテー大学付属高校だとか、Window渦だとか、とにかく何故か強いのだけれど性格についての描写は最悪。ギャグにしてもやり過ぎでしょう。とまぁかなり不満点は多いが中盤まではギャグも面白く、キャラクターも魅力的なのでかなり楽しめた。(ビル・ゲイチュさえいなければ、名作として心に刻ませたろうに・・・・。)(ネタばれ紗霧と二人だけの部分が一番面白かった。その後仲間が加わり主人公の取り合いに会話の主題が移ってしまうので彼女の毒舌が弱まってしまって面白くなくなった。気のせいか後半になるほど手が抜かれているようにも感じた。阿南硬校を先に攻めた場合は特に酷く、描写不測で聖バルチック女学院を玄五郎一人で落としてしまったりめちゃくちゃ。最後の戦いなどぼろぼろで殺されてしまったと思われる仲間達が無傷で現れたり良く分からないその展開。そして侠(おとこ)だなんだと言いながらレイプだって平気でする主人公の性格。憎悪だけで身体的特徴や滑稽さを強調するギャグ。どれもこれも不愉快だ。(最初に化け物、人間外と言われた猪乃健が一番マトモだったような気がするのは気のせいだろうか?))

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