パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
 
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公開日:2004-06-19 | ページ表示数:1971回

sense off

製作:otherwise
発売日:2000-08-18
原画:ゆうろ シナリオ:元長柾木
シナリオ:6 グラフィック:5 システム:6 総合:7
長所:ストーリー?  短所:絵?
種類:W
ファンタジー。交通事故にあった主人公。検査で脳波に異常が発見され、認識力学研究所で生活することになる。そこでは自分を含めて7人の少年少女(と言っても男は2人だけ)がその認識が外界に影響を及ぼす、俗に言う超能力の研究のために集めるられていた。とこんな感じ。研究所内には研究所員が教員を兼ねる簡易学校があり、ほとんど外界と同じように生活している。ストーリー的にも寮生活のような雰囲気で良くある破天荒な主人公とそれに翻弄されたり、突っかかってきたりする少女達との生活が主で、中盤まで超能力についてはほとんど触れられない。共通部分が多く2度目は少し面倒だが、分岐が分かりやすくプレーしやすい。ただ、ヒロインごとに謎の露出に差があるので出来ればもっとも核心的な透子からプレーすることをお勧めする。序盤は意味不明な会話を楽しみ、後半は意味不明のファンタジーを楽しむ。ありがちと言えない事もない。数学や認識、物理などの知識を多少使っている事がまぁちょっとした特徴だろうか。難癖をつけるとすると設定のためにストーリーがあるような作品は好かないという所だろう。シナリオが面白かったり興味深かったりすれば問題はないのだが、ごく平凡なシナリオに、設定先行のストーリーでは楽しめるのは設定の解読くらいしかない、そういうのは嫌い。さて詳しい事はネタばれで書くとしてこんなところ、問題は絵。良いとは間違っても言えないし、良い所を見つけるのさえ難しい。ただ、ストーリー重視なのでその内慣れるので個人的にはどうでも良い要素だとも言える。もともと付けないと一般指定で出しても売れないから、とかいう理由で付けられてそうなHシーンにもなんら期待していない。音楽、歌、システムはビジュアルアーツなので文句はない。ただ、メッセージの巻き戻しとセーブ箇所の増量が望まれるくらいでなければないで困らない。じっくり読めば15時間は掛かるだけのボリュームもあり、良くある感動系のストーリー展開だがなかなか良く出来ているので、プレーしてみても良いかもしれない。(DOSゲームの例として、ファイナルロリータとカオスエンジェルが出ていたがどちらも80年代の有名作品。なんとなく世代を感じる。)(期待してプレーしたので少し辛口になっているかもしれない。)(以下ネタばれ、さて要するにこの話はなんだっかと言うと、プログラム生命体とでも言えるだろう主人公達、超能力者に同調している彼らの自壊、そして新たな誕生の話なんですね、多分。科学は世界を認識するための1つの方法にしか過ぎないとか、数学で世界を支配、説明できる不思議とかよく聞く話ばかりだったのでなんともいえなかったし、数学の偉人や数学者の心理については全く知らないのでこれまたなんとも言えない。わかるのは、この作品にはテーマがありそれに即してエンディングが用意されているということくらい。まず謎があってそれを解く為にストーリーが展開されるといったところ。特にそのテーマはおまけ(?)ストーリーに分かりやすく見る事が出来る。それにしても、世界を変える事が出来る潜在的な力を持った彼らは、ほとんどのストーリーでご都合主義の理由にしかなっていない。もしくは不幸の原因か。要するに彼女らは主人公を強く思い世界を変えたのだろう。その反作用はどうなったのかとか、そんな力があるならなんで大気圏突入時の主人公の行動が予測できなかったのかとか、詩子エンドでの飛び降りたはずの主人公を詩子が屋上で抱え泣いているシーンなどなど疑問は尽きない。疑問も尽きないし、透子が論理的に話すことができないといいつつ、かなり論理的に会話をしていたり矛盾と断言できる箇所も多い。こういうファンタジーと合わせた作品はどこからがお約束でどこからが論理的なのか判断に苦しむ。なんとなく、繰り返される冗談にも意味があったようにも思えたりもする。ただ、気軽にプレーして気軽に考えて気軽に楽しむ部類の作品だろう。パズルのピースを組み合わせるには労力に見合わず、完成図が貧弱すぎる。まぁ反対にこの種のお話、題材に触れた事のない人にとっては偶にはこんな作品にも触れて欲しいと思える作品。

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