パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
 
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公開日:2005-12-08 | ページ表示数:3205回

ソーサルキングダム

製作:Aypio
発売日:1995-10-27
原画・シナリオ・ゲームデザイン・マップデザイン:やまRin★ミ(きゃろらいんようこ)
シナリオ:7 グラフィック:6 システム:4 総合:7
長所:シナリオ  短所:RPG部分
種類:D
Win版:無
正統派ファンタジーRPGもどき。一人の少女が封印から目覚める、もう一人の魔導師を残して。そして、主人公である盗賊は魔導書を探して魔法が存在するというその辺境の国を探していた。三百年前の騒動がまた繰り返されようとしていた。ということで、ひょんなことで知り合った二人が始めは共通の目的のために、そして段々と互いのために悪に立ち向かう一本道正統派ファンタジー。おっとりとした天然ボケのヒロイン、女好きな女エルフとしっかり者の恋人、物知り薬師(?)、抜けている盗賊コンビ、そして姫様、というヒロイン達が明るいノリで物語を盛り上げる。やれ何とかいうアイテムが必要だ、やれどこそこに行かなければならない、というように二つの町といくつかの神殿を右往左往する。その時々に、各ヒロインについてのエピソードが散りばめられている。後半はお約束として、右往左往ばかりが目立つが、全体的には適度にエピソードが散らばっているし、内容的にも端々に深いものを感じる。ただ、残念ながらRPGとしては失格どころか評価対象外の出来。一番最初に、装備だとかお金、宿屋の概念が紹介される、けれど実際に宿屋に行けば、仕様変更のためここでは何も起こりませんとのこと、装備にしても道具の概念もステータスの概念もなければ、武器防具屋も看板だけで入れもしない、したがって敵を倒しても、何ももらえない。せめてもの救いは敵が見える事と、ほとんどいないこと。RPGとして作り始めたけれど予算諸々の都合上RPGモドキになってしまったらしい。イベントの多くもいかにもRPG風のものが多く、(激弱)ボス戦も存在する。最初はあまりのことに度肝を抜かれるが、慣れるとストーリー部分を盛り上げる舞台装置だと思えばマップ移動や運悪く敵に当たって始まる戦闘もそれほど苦ではなかった。プレー時間は7時間ほどなので、もし仮にRPG部分も完成していたら本格派RPGとしてそこそこ話題になったことは想像に難くない。CGは頻繁に使われ、Hイベントもそれほど違和感なくところどころに挿入される。登場人物達の掛け合い漫才も面白いし、百合カップルのほんわかぶりもほんわかだ。故きゃろらいん氏の個性と趣味がいかんなく発揮された良作。(戦闘システムが、画面が切り替わってから体当たりをするというイース形式。自動戦闘モードあり。)(隣町への洞窟に初めて入って、すぐ元の町に戻ると進行不能になるというバグがあった。)(触手ものが何回かあった。)(男は魔導師と主人公だけ。なので、女同士の友情、思慕など正の感情がよく描かれていた。百合系、レズ系ともに好きな人は是非やるべき。)(以下、ネタばれ百合がほんわかしていたから高得点を付けたというのは、まず間違いない。それに原画家さんの絵が好きなのも関係するだろう。ただ、それだけではない。ストーリーだけ見れば、当時の本格派RPGのお約束を踏みながら、未成年向けでは突っ込まない部分にも少し踏み込んでいたように思う。表面上、非常にお気楽な物語で設定・展開もいい加減に見える。そう見えるのだが、実は丁寧に作られているのではないかと思う。光と闇についてその概念自体を否定する発言はそうでてこないものだと思う。ガルフにしても絶対に悪と言い切れないところもある。姫様の自己犠牲とメルのお腹の主人公の子ども。当然、コメディー部分もだが、センスのいい、定番で武装しつつも個性を出せている。Hイベントも浮いていない。傑作かと問われれば否と答えるだろう。けれど、凡作かと問われても答えは同じだ。

©Aypio/ソーサルキングダム(持ち出し厳禁)
©Aypio(アーヴォリオ)/ソーサルキングダム(ソーサルキングダム)
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