パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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公開日:1999-06-08(全面改訂2002-12-10) | ページ表示数:12976回

この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO

製作:elf
発売日:1996-12-26
原画:長岡康史 企画・脚本:剣乃ひろゆき
シナリオ:9 グラフィック:7 システム:7 総合:9
長所:ストーリー  短所:システムが面倒
種類:D_??
Win版:有
PC98ゲームのアドベンチャー最高峰。というよりも剣乃(菅野)ひろゆきの最高峰。「Desire」「EVE」などで有名だが、その手法はそのままで膨らませるだけ膨らませたゲームがこれだ。並列世界を自由自在に行き来するという設定でマルチエンディングであるにも関わらず一本道ストーリーが展開される。今までプレーした中でも把握される世界の広さはもっとも広い。普通、壮大なストーリーでも舞台や人物、題材の幅がそれについて来ないものだ。しかし、これは舞台や話の展開がジャンルさえも超えている。その一点に驚かされた。前半では謎に次ぐ謎で複雑な分岐やアイテムの取得もそれほど苦にはならなかった。(とはいえ一部攻略ページを参照した)。後半は完全な一本道だが波乱万丈のストーリーは、そこらへんのファンタジー小説並だ(ほめています)。これだけの作品はなかなかないとは思うけれども、謎解きゲームの因果としてプレーヤーには分かりきっている事に気付かない主人公に少しいらいらさせられます。後、解けない謎がいくつかあったこと、登場人物がみんな巨乳だったこと(要するに原画があまり好きではない)位で他に文句の付けどころがない。18禁としてもストーリー的にも不必要なまでに充実している。音楽も良い。(Win版も「大人の缶詰」の中に入っているそうです。ただ伏字が多いのでDOS版をプレーした方がいいらしい。あのストーリーでは伏字だろうがWin版が出たのは奇跡としかいいようがありませんけどね。)ネタばれ:解けない謎がニ三ある。日記の中で「あの女」という表現が何度も出てくるのにどう見ても男なんですけど・・あれ・・女って誰?後、母親が生きていると父親は思っているみたいだけど一回も出てこなかったような?この結末はいくつもある並列世界の一つなのだから途中で死んでしまう世界もあるだろう、そこで最後に主人公達が思念体として永遠に生き続けることを考えると、意外に思念体とやらはいっぱいいそう。とか科学的に疑問は色々出てくるがこの考え方は面白いことは面白いので善し。

©elf/この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO(持ち出し厳禁)
©elf(エルフ)/この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO(コノヨノハテデウタウショウジョ)
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