パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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公開日:2004-07-17 | ページ表示数:3086回

浪漫珠~ろまんす~

製作:Angel Smile
発売日:2000-10-13
原画:ますやまけい シナリオ:JUN 挿絵:根須魂介
シナリオ:7 グラフィック:6 システム:6 総合:7
長所:シナリオ  短所:荒削り
種類:W_??
恋愛SLG。小説家を目指す主人公は初めて小説を出す事になった。その内容は、恋愛浪漫小説。良い物を書くには自分が恋愛しなければならないと、恋を探し回る。明治時代風味の恋愛物語。ちょっとした出会いから仲良くなっていくタイプで、メインヒロイン相互の関係は一切ない。ファンタジーから普通の恋愛まで様々で結末が想像できるものも多いが、しっかりとほのぼのとしたストーリーを作り上げている。起こった出来事を元に小説を書いているという設定だからか、山あり谷ありのストーリー展開を楽しめる。この設定があるおかげでまた違った側面からストーリーを見ることが出来るので人物の心情などが詳しく理解できる。それほど派手ではないが、堅実に丁寧に定番をいっている感じがいい。ヒロイン一人一人のストーリーもテイストは同じだが、かなり違ったものになっていて飽きは来なかった。詳しくはネタばれで。絵については、正直微妙だが、挿絵は良かった。元々「Endless Serenade」の時から好きだったが、今回は単色なのが拍車を掛けた。個人的には、色の数が多い絵は好きになれない。後、システムレイアウトというか、メッセージボックス(?)のデザインが最悪。配色のせいか文字が見難いようにさえ感じた。他は特に問題もないが、XPではインストールできないので、「inst2000」を使ってインストールしなければならない。それでも画面が乱れたがプレー出来たので御の字。プレー時間はメインヒロイン1人3時間程度で、サブヒロイン1人2時間程度。メインは4人。サブ、2人。後はおまけ。CG枚数は、各15枚程度、各10枚程度。それほど頻繁にはCGは使われないが、要所要所でうまく使っていると思う。小説の挿絵として22枚も使われているので枚数的には問題ないだろう。恋愛物ではHシーンは飛ばしているので確かな事は言えないが、複数回あって恋愛物としては充実している方だと思う。歌も3曲あり、音楽もうまく使っていたし、声優も上手かったと思う。いつもながら荒削りな感じを受けるが必要十分に楽しませてもらった。単純だが、ほのぼのとしてちょっとした仕掛けがある所がいいのだろう。本当に久しぶりに後味も良く、気持ちよくプレーできた。人にも間違いなくお勧めできる。(人気挿絵師として根須紺主之介というのが出てくるがちょっと違和感があった。彼が何かストーリーに関わるわけではないのに・・・内輪ネタはちょっと・・・・。。)(という事で、詳細ネタばれ、かなり一人一人違うので、個別でいってみたい。まず紫桜。病弱の令嬢で気が強くでも実はやさしいという良くありがちで、結末もありがちだが、本当に暖かなストーリーだ。浪漫珠を出版する時、というか本人が出てくるまでは本気で死んだと思った。奇跡の起きないそんなストーリーも時にはいいかとさえ思った。で、出てきてまぁそれもいいかと思った。そんなものだと思う。この話の本題はそこではない。本による想いの伝達、それだと思う。文によって想いを伝えるこれが当たり前ながらなんとも新鮮だった。同じ内容の本を二人が出す、一人は死んだ者、もう一人は残された者。次は双葉。恋愛を主眼にした一つはなくてはならないオーソドックスなお話。感情を外に出す事の下手な少女が主人公の一言で、付き合ってくださいと言い出す。自分を変えるために恋愛がしてみたい、そんなお話。すれ違いと思い込み、そんな良くあるお話。楽しめたが、こういうのにはあまり興味が湧かない。椿姫。道場の跡取りとして弟を鍛えようとする姉。それに反発する弟。それを橋渡しする主人公。情事を見られて弟を半殺しにしたりどたばたしていて楽しい。全ストーリー中で一番、物語物語していたが、まぁ悪くもない。まぁさすがに最後の展開が小説の展開と全く重なるのはやり過ぎとも思った。プラム。これは世界観とかなりかけ離れているがこういうロボット物には弱い。感情が出てくる件、すももとの関係、良く考えると良くある話ではあるのだが・・・。この話に限っては小説の方が面白かった。いかにもお話といった感じなのが良かった。いや、ちょい悪人が改心するシチュエーションには弱いんです。もしかしたら、Hシーンがなかったのが良かったのかも。他のは、無理やり入れているからなぁ・・・。後は省略。

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