パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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公開日:2000-03-16(文章添付2000-4-4) | ページ表示数:5373回

Kanon

製作:key
発売日:1999-06-04
原画:樋上いたる シナリオ:久弥直樹・麻枝准
シナリオ:9 グラフィック:9 システム:9 総合:9
長所:ONEの後継  短所:ストーリーの半分
種類:W_??
このゲームはきっとどこに行っても見かけるものでしょう。それだけ良いゲームだということです。もし、難点を上げるとしたら18禁としては駄目だということ。そして前作(クリエイター達が作った前作という意味)よりも一般化しているというのが少し悲しいですね。話の内容ですが、昔住んでいた町に久しぶりに帰ってきた主人公が昔の関係からいろいろな少女達に会い、惹かれていくといったもの。こういう説明では良くわからないかもしれませんが、ファンタジックな作品です。主眼も恋愛というよりはふれあいといったもの。画像はいとこから借りたノートを取りに夜の学校の校舎に行ったら剣を持った少女とであったという物。ここからもファンタジックな所が伺えます。テーマは多分奇跡と雪。それにしても忘れてならないのは音楽。この作品の音楽を聴くと誰もがゲーム音楽の重要性を再認識するほどの出来栄えです。こう書いている管理者も未だかつてこれほど優れたゲーム音楽とは対面したことがありません。素晴らしいの一言に尽きます。サウンドトラックだけでも買う価値があります。ところで、一見すると多少、変わったところもありますが外見上それほど個性の無い作品に見えます。、なら何故これほど評価が高いのか?それはやはりシナリオライターの才能でしょう。奇妙に人を引き付ける書き方が素晴らしい。特に麻枝准さんの担当しているシナリオにそれは顕著に表れているように思います。そのシナリオとは、沢渡真琴、川澄舞(画像参照)のシナリオ。プレーしてみればわかりますがこの二つだけ物語の毛色が違います。富みにファンタジックであり、富みに自然なように思われるのです。このシナリオライターは哲学的というか遠まわしな表現を使いますので、そういうものが嫌いな人にはもう一人のシナリオライターの方がなじみやすいかもしれません。ここでこの作品の関連作品(?)を挙げると「ONE」と「MOON.」があります。一言でこの二つの作品の評論をいうとONEは感動的MOON.は啓蒙的とでもいいましょうか・・・・。もしKanonをプレーしてこの二つをまだプレーしていなかったら買ってみては如何かと思います。

©key/Kanon(持ち出し厳禁)
©key(キー)/Kanon(カノン)
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